店主の想い・・・国産樹木の精油を使うこと


index 国産樹木の精油

私(店主)は檜の香りが大好きです。
今まで幾度かヒノキ材を手にする度に、いい香りだな〜と癒されてきました。
初めて精油(エッセンシャルオイル)に触れた時、その凝縮された香りに檜好きの記憶が呼び覚まされました。
なぜそんなに癒されるのだろう… その要因は樹木が発散するのと同じ、精油の成分によるものだったんです。
ヒノキの精油には気持ちを落ち着かせる成分や、消臭・抗菌作用などの森の恵みが詰まっています。
檜について調べるうちに、国産樹木の精油が環境問題や日本の林業の問題に深く関わることを知りました。
国産樹木の精油は日本の森を守っている人たちによって作られ、
『森を大切にしたい』という想いが込められています。
その想いを皆さんに届けたくて、木乃香では国産の精油(和精油)に拘りました。
店主がヒノキ好きなので檜の精油ばかりですが、それは産地別の香りの違いを楽しんでもらう…
というより、日本の樹木の精油のことを知ってほしいから。
生産者の想いは皆同じ。だからどの産地の精油も区別なく、皆お薦めしたい。
大好きなヒノキの香りと共に、林業に携わる方の森林保護の想いを届けたいと思います。
国産樹木の精油をより多くの人が使うことで、森を大切にすることにつながるように。




index 間伐材と森

ではなぜ国産樹木の精油を使うことが、森を大切にすることに繋がるのでしょう。
柱などの建築材料に使えるような木を育てるための森林整備は「木を植える」だけではありません。
育ち過ぎて密集した森林は日当たりが悪くなり、細く弱い木になってしまいます。
十分な日当たりが確保できるように木を伐採する事を「間伐(かんばつ)」といいます。
間伐することによって植物が育ち、土壌の流出を防ぎます。
森林整備には多額の費用がかかりますが、整備をしなければ森は荒れ果ててしまいます。
間伐は森を守るためのとても大切な作業です。
森林資源の循環利用
林業の方に教えて頂いた例では、
最初に植えてから10〜20年の間に成長させたい木だけを残し、それ以外の木を取り除きます。
その後35〜40年の間に間伐し、また
45〜50年の間に間伐を行うそうです。
成長させたい木とは、柱に使える木です。
つまりそれだけの年月をかけて育てても、
不要な木は伐採しないといけません。

では間伐した木は捨ててしまうのでしょうか?
手間を掛け大切に育てた木ですから捨てたりは
しません。 間伐材は柱以外の建材に使用したり
スノコや割り箸など、様々な生活用品に利用されています。
その収益は、森を管理する費用にまた使われます。 間伐材を利用
することによって森林資源を循環し、森を守っているのです。 凄いことですね。


和精油(国産エッセンシャルオイル)も間伐材利用のひとつ。
枝打ちした枝葉や端材など、森林資源の有効利用のひとつとして、精油を抽出しています。
国産樹木の精油を使う人が増えれば、その分また森林整備に使われるでしょう。
ほんの少しでも森を大切にするお手伝いになると思うのです。
樹木の精油成分には抗菌・消臭・防虫など、様々な効用があり、薬品にも利用されています。
なんと言ってもその香りは森林浴をしているような癒しを私たちに与えてくれます。 森からの贈り物ですね。
それを皆さんにお届けすること、より多くの人に知ってもらうことが、木乃香のありがとうの気持ちです。
小さなお店の小さな発信が少しずつ広がって森を大切にすることに繋がればいいな と思います。